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国登録有形文化財(第10−0143)

旧世良田村役場庁舎

平成17(2005)年11月10日登録

施設名称 旧世良田村役場庁舎
設計者名 群馬県建築課(小林半治)
施工者名 世良田村々内の大工ら
建築年  昭和3(1928)年
構造 鉄筋コンクリート造
階数 2階建て
所在地 群馬県太田市世良田町1516−1
備考

◇建築面積:297m2 
◇登録基準:造形の規範となっているもの

旧世良田村役場庁舎は、昭和3年に建てられた。鉄筋コンクリート造2階建て、コの字形 の平面で南面に玄関ポーチ
がある。 外壁はモルタル仕上げ、正面・側面の腰部に大谷石 を張り、パラペットには擬石塗りのロンバルディア帯を
廻し、 縦長の開口部が設けら れている。 建物全体が装飾を控えた簡明な意匠で、昭和初期の地方庁舎建築の好例
である。
 「尾島町史」などによると、それまで世良田村役場として使っていた世良田村内の寺が 老朽化したため、 昭和2
(1927)年に村役場の新築が村会で決議された。建築費は、 各種付帯工事を含めて総額4万円かかったといわれて
いる。 村の積立金などを充当し、 建設には 約9か月かかった。群馬県庁旧本庁舎(第10−0001号)に似たデザイ
ン が特徴で、 完成当時は「日本一を誇る近世式の村役場」として報道されたという。昭和32(1957)年 に世良田村
が 尾島町に 編入されて尾島町の連絡所となり、さらに昭和42(1967)年には 尾島西 公民館となった。
 前橋市内の某建築研究所の所長は「均整と形式の簡素化、明りょう性などを重んじたデザインがうかがえ、当時、
公共建築物の理想とされた簡略化されたルネサンス様式だと思われる。玄関部分の車寄せは大正末期から昭和
初期にかけて造られた公共建築物によく見られるもの」と分析している。
  庁舎時代は玄関が官吏用と村民用に 分かれており、官吏用の方が石段2段分高くなっていた。尾島西公民館
当時の館長は「当時の役人の お上意識 が段差に込められているのではないか」と見ている。

参考文献一覧
◇国指定文化財 データベース( http://www.bunka.go.jp/bsys/searchlist.asp ) ほか

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